コラム

2010年8月 京の花-京町家の桔梗

2010 August 先月に引続き朝顔――実は桔梗の古い呼び名。桔梗は、万葉時代には朝顔と呼ばれ、戦国時代には、『吉更』――吉が更にと喜ばれて、美濃の土岐氏や、その一族の明智光秀、江戸城を作った太田道灌、熊本の加藤清正等の武将の家紋として愛用されたという。
今最も話題の坂本竜馬も、先祖は明智一族ということで家紋は桔梗だったらしい。

 秋の七草の一つであるが、大暑前後から既に咲き出して、新暦の秋まで咲いている夏の花。根は昔から咳止めや解熱に効く漢方薬として珍重され、韓国ではキムチやナムルにして食用にされていると言う。京都本社の近くにも桔梗(=トラジ)という韓国料理店が賑わっている。

 京都の猛暑にめげずに日射しの中に咲く薄紫の可憐な花は、どんなに暑くっても居ずまいを崩さない京女の美しさと強さに似ている。しかし最近は、そのような気品ある京女も、自生種の桔梗も絶滅危惧種とか…。(M)

【2010年08月01日】

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