コラム

2011年11月 京のパワー-六角堂

2011 November 京都の真ん中―へそ石がある六角堂は、聖徳太子が四天王寺建立の用材を求めてこの地を訪ねられ、太子が護持仏とされていた如意輪観音を小野妹子が安置したのが発祥といわれているから、神社仏閣の多い京都でも恐らく一番古い寺院だろう。

 以来1400年、平安建都の際に都市計画上15mほど北に移動した折には紫色の雲がたなびき『紫雲山 頂法寺』となり、嵯峨天皇がここでお后と出会ったり、親鸞聖人が百日参りをして法然上人に出会ったり、また太子が沐浴した池から池坊華道が誕生したりと、逸話に事欠かない。

 今も諸芸上達の仏様、縁結びや、縁を担いで商いの場になり、さらには胆力を授かるへそ石などパワー溢れる『六角さん』と親しまれている。

 今はビルに囲まれた太子縁りの池には、そんな人々の願いを無視しているかのように数羽の白鳥が浮かんでいる。(M)

【2011年11月01日】

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