2011/07/01
2011年7月 京のパワー-祇園祭
京都の夏は、祇園祭とともに始まる。各山鉾町内で執り行われる7月1日の吉符入り、京都市議会場でのくじ引きと八坂神社へのお参り、そして17日の山鉾巡行の頃には梅雨も上がり、地獄の釜の蓋が開く猛暑となる。
京都の夏は暑い!暑いだけではなく蒸し暑い!午後ともなれば道行く人も疎らになるほどだ。かっては疫病も流行り、犯罪も多発したという。
無病息災―厄除けを祈願して山鉾巡行が始まったと言われるが、何の役にも立たない山や鉾を飾り立てて、炎天下(時に梅雨の名残の大雨)市中に引廻すというだけの行事が、一千年も引継がれてきたのも京都だからこそと言えるだろう。
確かに、あのペルシャやインドの絨毯の胴懸や名工による金具は往年の京商人のプライドと祈りが感じられるが、今はすっかり観光行事。スサノオの尊の神通力も定かではないが、この時期心騒ぎテンションも上って、ひと時暑さを忘れるようだ。(M)
[京都本社前を行く鈴鹿山―当社は鈴鹿山に参加しています]