2010/12/01
2010年12月 京の花-烏丸通の山茶花
もっとも花の少ない12月。気ぜわしいこの時期にふっと目に付くのが寒椿―山茶花である。本社前の烏丸通では中央分離帯にも植込まれ、艶やかな緑の葉の間に真紅やピンクの花が12月になると咲き出し、信号待ちのつかの間楽しませてくれる。
学名Camellia sasanqua英名もsasanquaで日本原産。元々藪椿を意味する中国語の山茶花がサンサカ→サザンカと訛ったと言われている。
そう言えば、昔『山茶花 究』という今風に言えば岸部一徳のような怪優がいらっしゃった。3×3が9を捩ってと後に知ったが、なんと読めばいいのか、長い間謎だった。獅子文六(4×4=16)、八波むと志(8×8=64)とか、昔の人は洒落っ気が多かった。
季節も景気もサムイこの時期、山茶花の花言葉―困難に打ち勝つ『ひたむき』な心で新しい年を迎えたい。(M)