2012/12/01
2012年12月 京の水-嵐山・桂川
京都の冬はかなり寒い。とりわけ夜は冷え込む。昼と夜の寒暖差がはっきりしだす11月下旬頃から紅葉が色づく。
保津川が桂川に名前の変わる嵐山は、自然と人の手が織成す華麗な紅葉のランドスケープだ。
元々京都市の最北端、左京区広河原と美山町の境を源流とする桂川は、都との主要な交通・物流・情報経路として、時には川遊びにと親しまれ、渓谷から山里を経るたびにその地の里人によってネーミングされて、上桂川→桂川→大堰川→保津川→桂川と呼び名が変わり、手入れされてきた。
その終着地としての嵐山は、中心部からの適度の距離感もあって平安時代から景勝地として親しまれ、争乱からも逃れて手入れの行き届いた自然美が今日まで保たれてきている。
12月8日から10日間、今年も嵐山花灯路が催される。自然と灯りのファンタスティックな競演を楽しもう。(M)
(嵐山は、阪急烏丸から桂駅乗換えで約20分、嵐電でも白梅町から約20分の位置にあります)
(写真提供/京都・花灯路推進協議会)