コラム

2016.01 姉さん六角 京の道…年中お正月『新京極通』

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

新京極通 初詣には、吉兆占いのおみくじがつきものである。凶は極く少ないそうだが、大吉が出ればテンションも上がり、小吉であってもこれから良くなると気持ちを引き締める。
 その後は、境内に並ぶ露店の冷やかしもまた楽しみである。単純に価格だけ比較すれば、街中のお店よりはるかに割高だが、それでも景気のいい呼び声に誘われて、つい覗いてみれば、もう取込まれてしまう。これもまたお正月。

 新京極は、年中賑わっている縁日のような通りである。何より安い。けれども、その時限りの不良品もない。金閣寺や清水寺などのお決まりコースを一通り廻った後の修学旅行生のお楽しみは、自由時間の新京極でのぶらつきとお買い物だ。この通りには、お土産屋さんは勿論、お寺も神社も、映画館もゲーセンも骨董屋も洋物雑貨店も、あらゆるものが京風にアレンジされて揃っている。六角通と交差するろっくんプラザでは、コンサートやライヴも開催され、お寺さんでは体験学習で法話も拝聴できる。

 それもそのはず、寺町通界隈にお寺が集中移転されたあと、その参拝客を目当てに、境内に寄席や芝居小屋、飲食店や屋台、土産物屋さんが立並んでいたのを、明治になって初代京都府知事の槇村さんが、通りとして整備したのが新京極通である。参拝者は毎年、人によれば毎月・毎日やってくる。だから、京都人や圏外のリピーターを意識した信用第一の商いが文化として継承され、語り継がれ、修学旅行生の後輩に引継がれ、また卒業後も学生として社会人として、観光客として若い世代が訪れ、地元の人も訪れて年がら年中お正月の境内のように賑わっている。

 正月と言っても別に~とその気にならない方へ、『新京極とか~ブラついたりしてみ、若い人の気分とか~エネルギーみたいなんあったりして…それもオモシロイみたいな~正月過ぎててもエエやん』と…(Ⅿ)

【2015年12月28日】

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