2013/04/01
2013年4月 京のゲート『京の七口-粟田口』
京都には七つの出入り口がある。京都七口と呼ばれ、現在も街中に丹波口、鞍馬口など一見無関係なところにその名が残る。
既に鎌倉時代から通行料を取るために関所があったようだが、秀吉が京都の防御壁として築いたお土居に、五畿七道への出入り口として七箇所(10と言う説も)設けたのが今に伝わっている。
粟田口は、東海道・中山道への出入り口であり、大津から逢坂峠を越えて蹴上を経て、京都の中心三条大橋に至る。元々はその三条大橋の西詰め辺りにあったが、街が拡張した今は青蓮院辺りから蹴上付近が粟田口と呼ばれている。
4月はフレッシュマンの門出の月。粟田口鍛治町にある粟田神社では、『旅立ちの神』として新たな旅の無事を、また摂社の出世恵比寿神社ではその後の活躍を祀ってくれる。神頼みではやゝ心もとないが、ゆとり世代には心強いかも…(M)
(写真は栗田神社。同社は京都本社より地下鉄東西線「蹴上」下車、西へ徒歩5分にあります。)