2013/07/01
2013年7月 京のゲート-神々が出入りする『八坂神社の南楼門』
京都の7月は祇園祭。7月1日の吉符入りから始まって、京都市議会場で市長立会いで行われる巡行のくじ取式、山鉾建て、祇園囃子の稽古と盛上って、17日の巡行を迎える。
絢爛豪華に飾り立てた山鉾巡行でクライマックスを迎えるが、巡行そのものは言わば露払い。八坂神社の神々が神輿に乗って四条寺町のお旅所にお出ましになる前の、その淨めの儀式なのである。
17日の山鉾巡行の終わったその夜、いよいよ八坂の神々が三基のお神輿に乗ってお出ましになる。神幸祭の始まりである。それから7日後の24日の還幸祭まで、神々が乗り移ったお神輿はお旅所に滞在されて、人々の無病息災を祈り、願いを叶えられる。
四条通りの正面、石段の上の西楼門は京都案内で必ず紹介されるほど有名だが、実は勝手口。表門は本殿の正面にある南楼門。1000人もの人々に担がれた三基の大神輿は、この南楼門からお出ましになって、石段下から町内を荒々しく練り歩いてお旅所へ向かわれ、還幸祭でまた南楼門からお帰りになる。本殿から南楼門をくぐれば、かつて八坂族の守護寺であった八坂の塔が甍の向うにそびえている。(M)
(八坂神社は、京阪―祇園四条駅から東へ徒歩7分、本社より車で10分に位置します)